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身体的な病気で看護師を退職してブランクをとったけど、療養しながら再就職したら嬉しいことが待っていた!

身体的な病気で看護師を退職してブランクをとったけど…

看護師は体力的にもハードな仕事ですよね。ですから仕事で体を壊して、療養のために退職する看護師もいます。

身体的な病気のためにブランクを経た看護師が再就職する場合は、体の負担や再発の心配をしながらの復職になります。どんなことに気を付ければ再就職を成功させることができるのでしょうか?

身体的な病気のために退職した看護師がブランクを経て再就職できた体験談

ここで、身体的な病気の療養のために一旦は看護師を退職したものの、ブランクを経て病気を乗り越えて再就職を成功させたという体験談を見てみましょう。

乳がんを克服し看護師として再就職したM子さんの体験談

看護師15年目の時、右胸の脇に近い辺りにふと違和感があり自分で触診してみるとしこりを触れました。医師を受診して乳がんとの診断を受けました。

私は看護系大学を卒業してフルタイムで急性期病院で働いていました。救急や外科病棟で働いていたのですが、スタッフの入れ替わりが多かったせいもあり夜勤回数や残業が多くとても忙しい職場への配属が多かったように思います。

結婚・出産を経て短い育児休暇をとったものの仕事はずっと続けていましたが、看護師15年目の時、右胸の脇に近い辺りにふと違和感があり自分で触診してみるとしこりを触れました。医師を受診して乳がんとの診断を受けました。

ずいぶん悩みましたが、退職して治療に専念することに決めました。

手術と抗がん剤治療が必要とのことで、ずいぶん悩みましたが、退職して治療に専念することに決めました。結婚して長らくかかってやっとできた娘が幼稚園に上がったばかりだったので、どうしてもしっかり治したかったんです。

手術も抗がん剤治療も入院期間は長くありませんでしたが、治療を受けると体調が悪くなることもあったので、退職していなかったら体力的に辛かっただろうな、退職して良かったなと思いました。

治療を受けると体調が悪くなることもあったので、退職していなかったら体力的に辛かっただろうな、退職して良かったなと思いました。

退職後は自宅で過ごしていました。退職しても家事はしなければなりませんし、あまり無理をしないほうがいいと思って夫とも相談して仕事はせずに過ごしていました。

乳がんと診断されて退職してから6年、治療が済んで5年経ち幸いにも再発や転移せずに経過しました。

私自身、乳がんの患者さんを多数看護したことがあったので、5年は一つの節目だなと考えて復職することにしました。娘もいつの間にか小学校高学年になってしっかりしてきましたし、いい機会だなと思いました。

力仕事が少ない職場を探して平日昼間のデイサービスの仕事に就きました。

乳がんは夜勤をしたり生活パターンが崩れたりすると発生率が上がると聞いたので、夜勤がない仕事・できるだけ残業が少ない仕事を探しました。また、手術も受けたので力仕事が少ない職場を探して平日昼間のデイサービスの仕事に就きました。

デイサービスだと通所の高齢者の方達が相手なので持病があってもまあまあ元気ですし、私の仕事はバイタルチェックや服薬管理が主です。日常生活援助は主に介護士さんがされるので、たまに手伝う程度です。

職場の雰囲気も明るくて、高齢者の方の話を聞いたり笑顔を見ているとこちらが元気をもらっています。気が付けばあっという間に1年、無理なく働けていて今のところ再発もなく、いいリズムで仕事も家事もできています。

夫は「お前はすぐ無理するから、それだけはするなよ」と言ってくれますが、今のところそれも大丈夫そうです。

お仕事してるママ、かっこいいよ!と娘に言われました。

最近、娘が「お仕事してるママ、かっこいいよ!ママは病気で大変だったのに頑張ってるから、尊敬してるんだ。私も看護師さんになろうかなぁ。」なんて言ってくれるのが、一番嬉しいです。

看護師が退職してブランクに入る理由の一つ=身体的な病気

看護師が退職してブランクに入る理由の一つ=身体的な病気

看護師が退職してブランクをとる理由の一つとして身体的な病気があります。冒頭でもお話したように、看護師は体力的にも精神的にもハードな仕事で、しかも夜勤や早出などのシフトで生活が不規則になりがちです。

このため、看護師は身体の病気を抱えるリスクが高いと言われています。

体を使う仕事柄のため腰痛・膝痛は慢性的に抱える人が多くいます。また、立ち仕事のため下肢静脈瘤も多いと言われます。ストレスにより、胃腸炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・喘息・偏頭痛なども多いです。

また、生活パターンが狂いやすいため、M子さんのように看護師の乳がんのリスクは他の仕事に就いている女性より高いと言われています。

身体的な病気のために退職したらブランク中にどんな変化があるの?なぜ再就職するの?

身体的な病気のために退職したらブランク中にどんな変化があるの?なぜ再就職するの?

身体の病気で退職したら、治療にも体力を使いますし、まずはゆっくり療養する方も少なくないでしょう。M子さんのように家庭がある方や、独身でも一人暮らしの方なら、仕事は辞めても家事を抱えていることは多いです。

家事をしていても、ブランク中は自分の体を優先した生活リズムになっているはずです。ブランク中の変化としては、時間の過ごし方の変化が大きいのではないでしょうか。

ブランク中に生活リズムを整えてストレスから解放され、病気からも回復すると気持ちも元気になってきます。ここまでくると「また看護師の仕事をしたいかな、してみようかな」という心境になりますよね。

また、身体的な病気で退職した方の中には、治療費が嵩んだために止むを得ず復職を考える、という方もおられるでしょう。

病気で退職したので仕事で無理はしたくないけれども、給料は良いし資格ももったいないので再就職するならやっぱり看護師かな、という方もおられますよね。

身体的な病気でブランクがあるあなたも大丈夫!おすすめの再就職先

体力的に楽な職場

身体的な病気でブランクを取っていた方は、病気の再発が心配ですのでまずは体力的に楽な職場をみつけましょう。体力的に楽と言っても、病気によって気を付けることが違うので、場合によっては医師にも確認しましょう。

M子さんは、乳がんの手術を受けて腕に負担をかけられないので力仕事がないということと、生活のリズムが崩れないように日勤だけの職場を選んでいましたよね。

残業が少ない(ない)・夜勤が少ない(ない)・休みがとりやすい・働きやすい時間帯で働ける職場など

残業が少ない(ない)・夜勤が少ない(ない)・休みがとりやすい・働きやすい時間帯で働ける職場などがおすすめ

「体力的に楽」ということのうちの一つに、働きやすく体に負担が少ない業務時間であることや休みが取りやすいということがあります。

残業が多く休みが取りづらいと、体に疲労が残りやすいです。また、夜勤が多いとどうしても生活のリズムが狂ってしまい、知らず知らずのうちに体にストレスがかかります。このような状況は病気の再発や悪化のもとになるものです。

特にストレス性の病気やM子さんが体験したがんなどの病気は、不眠や不規則な生活リズムと相関関係があると言われています。

また、体調に変化があればすぐに休んで医師の診察を受けられるのが望ましいですし、通院が必要な方やまだ治療中だという方ならそのための休みが定期的に必要です。休みは確保できるように就職活動中から確認しておきましょう。

職場によって残業時間や年休取得率はかなり異なることもあるので、しっかり調べて、良いところを選びましょう。残業や夜勤が多い・休みがとりにくい、といった職場が多いのは救急や消化器外科など急性期系の職場です。

対して残業が少ないのはクリニックや外来などです。急性期よりは慢性期疾患を扱う医療施設のほうが残業は少ない場合が多いです。自分が働きやすい時間を選べるパートタイムで働くのも良いかもしれません。

業務内容で体力的に楽な職場から始める

立ち仕事が少ないので体が楽♪

業務内容や処置の内容にも注意して、病気に支障がないような職場を選びましょう。

M子さんは腕力をあまり使わない、書類仕事やバイタルチェックなどが主な仕事になっているデイサービスの職場を選んでいましたよね。

腰痛や膝痛や下肢静脈瘤などの方なら、やはり力仕事や立ち仕事が少ない職場を探してみるといいでしょう。企業の保健室や場合によってはクリニック・外来・健診機関なども力仕事や立ち仕事が少ないことがあります。

多少なり体力は大丈夫かなという方でも、ブランクや治療によって体力が落ちていたり、ブランクの間に生活リズムが「オフ」のモードになっていることが多いです。

復職してすぐは無理をせず、楽かなと思えそうなくらいの職場を探すのが成功の秘訣です。

精神的なストレスも少ない職場を選ぼう

気兼ねなく休みが取れる職場がおすすめ!

身体的な病気の多くは精神的なストレスにも起因するか関連があるものです。精神的ストレスが少ない職場を選びましょう。通院や定期的な検査などが必要な状態であれば、気兼ねなく休みが取れる職場がベターですよね。

患者さんの生命の危険が高い職場である救命救急や集中治療・外科系やがん病棟などは、看護師にプレッシャーがかかりやすくストレス度が高い職場であることが多いです。

また、産科や小児科などでも妊婦や家族への対応にかなり気を遣う場合があるので気を付けましょう。

M子さんの職場は通所が可能な高齢者が通っている施設で、比較的プレッシャーも少ない職場を上手に選んでいましたよね。

自宅に近い・主治医に近い

自宅に近い・主治医に近い職場がおすすめ!

通勤や通院が楽な職場を選ぶのもコツの一つです。必ずしもこだわる必要はないかもしれないことですが、仕事以外で余計な時間や体力を使わないようにしたいですよね。

再就職先での注意事項

何事も無理をしない、体とよくよく相談

何事も無理をしない、体とよくよく相談

とにかく「体が資本」です。無理を押して仕事や家事をしても、結局は無理がたたって体を壊せば元も子もなくなってしまいます。

身体的な病気でブランクをとって療養していたあなたですから、身に染みているかもしれませんが、どうしても無理をしてしまう方も中にはいるからです。

神経質になり過ぎる必要はありませんが、「無理していない?」とあなたの体に聞きながら仕事をしましょう。それが病気を経験した体と仕事を仲良くさせるための一番のコツです。

また、仕事に慣れよう・すぐにできるようになろう、といった焦りも禁物です。あなたはブランク明けで病み上がりなのですから、できないことがあるのは普通のことです。

相談できる相手を作ろう

相談できる相手を作ろう

家族でも職場の同僚や上司でも、体に何かあったら相談できる人、できればあなたが無理をしそうなら止めてくれるくらいの人を作りましょう。

M子さんの「無理だけはするな」と声をかけてくれるご主人や励ましてくれる娘さんは、そういう意味で理想的な相談相手かもしれませんね。

まとめ

いかがでしたか?M子さんのように大きな病気を経験してブランクを経ても、再就職して充実した日々を送れるなんで、羨ましいですよね。

看護師の職場はとても多様化していますし、病気を経験してブランクがあるあなたでも活躍できる場所はきっと見つかります

病気のことがあるし、職場選びにはこだわりたい、というあなたは転職サイトを活用してみてください。きめ細かなサポートであなたを応援してくれますよ。

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執筆者情報

株式会社ドリームウェイ看護師、ブランクからの求人 編集部

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