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まだまだいける!?ブランク5年の看護師の再就職と意外な落とし穴とは?
看護師にとってブランク5年とは、長いのでしょうか?短いのでしょうか?
そしてブランク5年とは、再就職に不利になるのでしょうか?何か影響があるのでしょうか?
退職して5年、ちょっと再就職が心配になりそうな頃ですが、そんなブランク5年の看護師にとっての再就職を一緒に考えてみませんか?
目次 [目次を隠す]
思っていたよりまだまだ即戦力!ブランク5年でも底力あり
今現在ブランクが5年ぐらいだという方は、ちょっと現役ナース時代を思い出してみてください。けっこう働いていた時の記憶が残っているものですよね?
ブランク前の就業経験が長い方ほど、ブランク5年程度ならまだまだ現役ナース時代の記憶は鮮明だったりするのではないでしょうか?
実際のところ、ブランク5年程度ならば、よほど未経験のジャンルの職場に挑戦的に再就職するのでなければ、軽微な指導を受ければ即戦力として業務はこなせるものです。
「本当?」と思うかもしれませんが、ちょっとこれを比較して考えてみてください。総合病院などで一人の看護師に人事異動をかけるサイクルは通常は3年~7年程度です。
なぜなら、3年だとその部署の重症や複雑な症例まで一通りの看護ができるようになる年数ですし、7年だと一か所に根を張ってしまって次の部署に異動したときにちょっと新しい部署に馴染むのが大変かな、という年数なのです。
そう考えると5年という期間はまだまだ環境の変化にも十分に耐えうる年数だと言えますよね。
とは言えやっぱり心配?そんなあなたのための再就職前チェック
そんなことを言ってもブランクがあると再就職していきなりの業務は大変じゃないの、と思う方はいることでしょう。
では、再就職に向けて、ちょっとチェックをしてみましょう。できれば、あなたが再就職したいと想定している分野や職場を思い浮かべながら、働いている自分を想定しながらやってみてください。
知識・技術チェック!
知識や技術の簡潔なチェックをしてみましょう。
それぞれ、「はい・いいえ」だけでなく、「ばっちり!」、「おおまかに」、「そう言われてみれば思い出せる」、「全く思い出せない」と段階的に考えてみましょう。
もし再就職を希望しているところが特殊な知識や技術を要するところなら、そこでの業務に必要なことについてもチェックしてみましょう。
・これまでに働いた分野の傷病についての解剖整理・病態生理・薬理などの知識が記憶にある?
※できるだけ具体的に思い出してみましょう。例えば、どんな病気があって標準治療は何で合併症は何、など。
・看護に必要な基本知識を思い出せる?
※それぞれ考えてみましょう。
例;感染予防、事故防止、褥創予防、看護計画、看護診断、記録、守秘義務など
・ブランク前に行っていた看護技術の手順を思い出せる?
*それぞれの技術ごとに思い出してみましょう。
・器機の使い方や技術を覚えている?
どうですか?全く経験がないことを除けば、「全く思い出せない」というものは意外なほどかなり少なかったのではないでしょうか。
この知識・技術のチェックは、「どの分野(診療科)に再就職するか」を考える時の一つの目安になります。
ブランク前の知識・技術がまだまだばっちりという方なら、新しい分野に挑戦してみるのも良いかもしれません。
また、知識や技術は不安だな、という方なら経験がある分野や慢性期など患者さんの状態が安定している職場が向いているかもしれません。
体力チェック
体力はチェックするのが難しいので、ブランク前を思い出しながらチェックをしてみましょう。これも、「はい・いいえ」の2択でなく、「ばっちり!」「慣れれば大丈夫」「何か調整が必要かも」「全く無理」など段階的に考えてみましょう。
・ブランク前の勤務時間をイメージしてみましょう。今同じように働いたとして体力はもちそうですか?
・立ち仕事や腰を屈める仕事などはブランク前のようにできそうですか?
体力チェックは再就職先探しをするときに勤務時間・勤務日数・業務内容などを選ぶ目安になります。
何か身体的な病気や不調を理由に退職した方や、職場の業務が大変など体力的な理由で退職した方などは、どのくらいの時間・どのくらいの作業なら働けそうか、ブランク前よりもハードルを下げて考えましょう。
生活スタイル
再就職時に勤務時間や勤務日数を考えるとき、体力と合わせて忘れてはならないのは生活スタイルです。
ブランクナースは、ブランク期間中に生活のスタイルが変わっていることが多いのが特徴です。
それもブランクが5年もあれば、現役ナース時代とは違った生活スタイルが出来上がってしまっているという方も少なくないのではないでしょうか。
子育て中である、少しは子供から手が離せる・任せられる相手がいる、介護中である、結婚したばかりだ、看護師以外の勉強のために学校に通っている、趣味の時間は外せない、などそれぞれに様々なライフスタイルがあるはずです。
ですから仕事に割ける時間をできるだけ具体的に考えておきましょう。
一日のうち、通勤や準備も含めるとあなたが看護師の仕事ができる時間はどのくらいでしょうか?どうやって調整するかプランしていますか?
気持ちの準備は?
意外と忘れそうで大事なのが気持ちの準備です。
特に、退職の理由が「職場の雰囲気や人間関係」「精神的な病気の療養」「看護師に疲れた・嫌になった」などの場合は、5年程度のブランクでは再就職後にも何かをきっかけに嫌な気持ちがフラッシュバックする場合もあります。
・看護の仕事や職場にどんなイメージを持っていますか?それはポジティブですか?ネガティブなイメージですか?
・あなたは再就職を経て何を得ようとしていますか?(仕事の目的)
・再就職にあたり看護師としてはどんな質の仕事をしたいですか?(仕事の目標)
気持ちのチェックで大事なのは、綺麗ごとで済まさないことです。
あなたのための再就職なのですから、あなたが持っている仕事へのイメージや仕事の目的などについて正直であることがベストです。
ただ、あなたのモチベーションや目的に見合った職場があるし、採用する側は仕事の質に見合った看護師を求めているということなのです。
例えば、「看護師の仕事は本当はしたくないけれどもお金が欲しいから働く」というのもそれで構わないのです。でも、お金だけを目的にすることで、重症患者を相手にする部署で働いて仕事の責任を果せないとしたら、ミスマッチな再就職だといえますよね。
ブランク5年の落とし穴
チェックをしてみてどうでしょうか?知識や技術は意外とまだ思い出せそうだし、体力的なことや生活スタイルを見て勤務時間を調整して、再就職する目的や目標を明らかにすれば、ブランク5年なら再就職にはほぼ問題なさそうですよね。
ところで、最後にブランク5年の方ならではの落とし穴の話をしましょう。
知識・技術の落とし穴
ブランク5年程度ですと、意外と知識や技術の記憶は残っていることはチェックをしてみて感じていただけたのではないでしょうか。
しかし、今日の5年での医療技術の進歩や医療情勢の変化は侮れないものがあります。
そう、5年でも十分にあなたは浦島太郎の状態になるほど、新しい技術が出たりそれまでの常識が覆されるような変化があり得るのです。
ですから、「私は知っている」と慢心するのではなく、謙虚な気持ちで指導を受けて自分の知識は今に合っているか確かめましょう。また、新しいことをどんどん吸収しましょう。
やってみたら意外ときつかったという落とし穴
体力や生活スタイルのチェックをして再就職後のイメージをつけておかないとこうなりかねません。
5年とはいえ看護師から離れていますから、体力的にも落ちていることがあります。それに再就職して夜勤にも入る方なら、思いのほか不規則な生活が体にダメージがあることを改めて思い知ることもあります。
一度再就職するとなかなか修正や調整が難しくなるかもしれませんから、十分にイメージあるいはシミュレーションしておきましょう。
また、気持ちの面でも準備を整えておかないと精神的に「きつい!」という事態にはまり込むこともあります。
職務経験がありながらもその職場では新人のあなたは、もしかすると働き始めの時期には「私こんなにできなかったかな」と思ったり「新人扱いされて」と困惑したりするかもしれません。
似たような境遇の同僚や先輩を見つけるなどして相談できる相手を作りましょう。
あなたは「看護すること」を忘れていないか
ブランクがあると一番忘れやすいのは「看護の視点」かもしれません。気持ちの準備をするときに出てきた「仕事上の目標を考える」とことにも少しつながるかもしれません。
看護師の業務というものはともすれば「処置をこなせばいい」「業務ができればいい」という風になりがちです。
ブランク後に再就職してすぐはあなたにも考える余裕がないかもしれませんし、少し指導を受ければ業務ができてしまうだけに、「看護師でなく処置屋になる」という事態に陥りがちです。
それはそれで割り切っても業務に差し支えないといえばないのですが、看護師の職務としては不十分と言えるかもしれません。
バタバタと過ぎるかもしれない毎日の中で、たまには考えてみてはいかがでしょう。
「私は今日、いい看護ができたかな?」
まとめ
いかがでしたか?ブランク期間5年というと、意外と再就職へのハードルは高くないようですね。でも落とし穴もあったり、油断は大敵かもしれません。
せっかく再就職するんですから、あなたに合った再就職先を見つけてください。
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執筆者情報
看護師、ブランクからの求人 編集部
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