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「療養型」はあなどれない?ブランク看護師の再就職のための療養型病院(病棟)の選び方
「療養型」と聞くとあなたはどんなことを連想するでしょうか?
療養型病院(病棟・病床)は医療施設ではあるけれども、患者さんの生活の色が濃い場所です。それだけに、「急性期治療」がメインの病棟とは全く違った特徴や雰囲気があります。
ブランクがある看護師が再就職先として療養型を選ぶとき、どんなことに気を付ければ良いのでしょうか?
目次 [目次を隠す]
療養型病院(病棟・病床)の特徴を知ろう
まず、職場としての特徴を知るには、まずは「療養型病院(病棟・病床)」という場所の特徴を知るのが先決でしょう。
「療養型」の定義
厚生労働省では療養型病床とは「主として長期にわたり療養を必要とする患者を入院させるための病床」とされています。
療養型病院や療養型病棟とは、この療養病床を主として構成されている病院・病棟のことです。
そして、「療養」とは辞書では「病気などの手当てを受けてからだを休めて健康を回復すること、治療と養生」ということです。病気を治すための治療と、体を休めるような生活という意味を含んだ言葉ですね。
また、厚生労働省では療養病床の対象者(患者)は、「病状が安定期にあり、療養上の管理・看護・介護・機能訓練が必要な要介護者」となっています。
「療養型」はどんな医療施設?
定義から見ると療養型は、病状は安定しているけれども長い期間に渡っての治療とからだを休めるような生活が必要な患者さんが集まった場所ということになります。
ですから、急性期の治療は終えてあるいはこれ以上は無理な状態の患者さん達なので、主に行われているのは慢性期の治療や症状を緩和するような治療ということになります。
そして長期となるとそれは日常生活を過ごしながら受ける、ということになります。治療だけではなく生活がそこにある、ということですね。
ところでここまで定義を見たときに、「定義と言っても、慢性期や緩和ケアと何が違うんだろう?」と思った方もいることでしょう。実はそれが療養型の特徴だとも言えるかもしれません。
施設側の捉え方や、医師の考え方、患者さんの治療への考え方などにより、「療養型」に該当する患者さんの幅は実に広いということです。
ですから、「療養型」と言っても各々の施設や病棟によってかなり雰囲気や患者層は異なります。実質的には老人病院である場合や緩和ケア病棟とそう変わりはないこともしばしばですし、色々な患者さんが混在していることもよくあります。
そして、「急性期病院では短期入院で治療を完了させて」という今の医療制度では、療養型病院はかなり多様な患者さんの受け皿になっているのが現状です。
療養型はブランク看護師にとってどんな職場?
日常生活援助が主?それだけじゃない療養型
療養型では患者さんが長期に日常生活を送っていますから、援助の内容としては日常生活援助が多いのは全体的な特徴として言えることです。
そういう意味ではブランクがある看護師でも仕事には慣れやすい職場ではあります。また、患者さんとの距離感も近い職場だと言えるかもしれません。
いっぽう、療養型病院の現状としては、かなり多様な患者さんの受け皿になっている、というお話もしましたよね。
ですから、その病院・病棟によっては急変対応はもちろんのこと、CVや疼痛管理といった高度なケアを行っていることもあります。
末期がん患者さんや高齢者の場合もありますので、精神的なケアも求められますし対応が難しい場合もあります。
どんな人が働いているの?雰囲気は?
日常生活援助業務が多いですので、療養型の職場には介護士や看護助手などの雇用の比率が高い場合が多いです。
看護師では准看護師や年齢の高い看護師が働いている割合が高い場合が多いです。しかし、これは施設によってかなり異なります。
日々の業務はこのような同僚と交じって行うことになり、業務内容も特徴的なため、時にはブランク明けで急性期病院など全く違う職場から来た若い看護師にとっては、人間関係が難しいこともあります。
看護師の業務はどんなこと?
日常生活援助業務が多いですが、介護士や看護助手・准看護師との役割分担がしっかりしているような職場では、看護師があまりこのような業務を行わないこともあります。
患者さんの状態は安定していて、日常生活についてのルーティンワークが増えるので、比較的残業は少ないです。また、夜勤は介護士や看護助手と入ることも多いので回数が少ない場合もあります。
また、日常生活援助業務が多いので日常生活援助が好きだとか仕事として割り切ってできるタイプの看護師にとってはとても働きやすい職場です。いっぽうでは仕事の面白みに欠けるとか看護師としての存在意義に疑問を持つ看護師もいます。
しかし、CV管理や疼痛管理・急変対応など高度な医療ケアを求められる場合もあります。患者さんの状態が安定しているとはいえ、介護士や看護助手にはできないアセスメントは看護師にとって重要な仕事となっていることもあります。
精神的ケアや患者対応も難しい場合があるので、人生経験があるブランク看護師が歓迎されることもあります。
ブランクがある看護師が療養型への再就職で成功するには?
以上のように、療養型での仕事は「療養型だから」とひとくくりにできない、というのが実情のようです。
まずは自分の適性を知ろう
療養型病院(病棟)の職場は多様なので、自分に合う職場を見つけるには、まずはあなたの看護師としての適性を見極めましょう。
日常生活援助が得意ですか?技術に自信がありますか?老人と接するのが好きですか?どんな疾患の患者さんに興味がありますか?他職種や先輩達と人間関係を作るのは得意ですか?いっそ仕事と割り切って業務をこなすのに徹するタイプですか?などなど。
あなたが看護師としてどんなことに向いているのか、どんな仕事をしたいと考えているのか、割り切れるのはどこまでか、これだけは譲れないということはどんな部分か、自分を見極めましょう。
ブランクの間に少し遠ざかった看護師としての自分に立ち返って、自分を見てみましょう。
あなたが望む看護・業務内容・雰囲気を持つ職場を選ぼう
繰り返しますが療養型病院は実に多様です。ですから、あなたに合った再就職先探しをするにはよく相手を知ることも大事です。
病院(病棟)の規模、受け入れている患者さんの年齢層、診療科、主な業務内容、看護師の人数・年齢層、准看護師・看護助手・介護士の割合、夜勤の人員配置、病棟の雰囲気、同僚との人間関係、教育体制など、よくよく情報を仕入れましょう。
そして、仕入れた情報から、あなたに合う療養型病院(病棟)を見つけてください。
まとめ
いかがでしたか?療養型病院(病棟)はその病院によって業務内容や雰囲気がかなり違うんですね。でも、多様な職場があるということは、あなたに合った職場も必ず見つかる、ということだとも言えます。
あなたに合う療養型病院の職場探しをするなら、転職サイトにおまかせです。だって病院の実情はなかなか一人で調べるのは大変じゃありませんか?
転職サイトに情報収集はお任せして、あなたの再就職を成功させてください!
執筆者情報
看護師、ブランクからの求人 編集部
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